起業の手段としての会社買収

今月の29日に「会社を買うことを考える」というオフ会を開催するのですが、これは一体何かについて考えてみたいと思います。

会社とは、いわゆる「法人」のことで、一般的には株式会社や合資会社、いまは新規登録ができなくなりましたが有限会社などがあります。「法人」としての会社は、事業を営んでいれば利益を生みます。建物や土地を持っていれば担保価値があります。従業員を雇っていれば、給料を払う必要がありますが、事業を営む上で重要な経営資源です。もちろん、借金を背負っていれば負債であり、借金を返済する義務が生じます。

つまりは、法人としての「会社を買う」ということは、これら一切合切の義務も権利も引き継ぐということになります。

では、買える会社の金額はいくらぐらいなのでしょうか?実は、会社の値段が300万円から500万円程度のびっくりするほど手ごろな値段で買える会社がそこそこあります。これらの業種はといえば、飲食店やエステのようなサロン、工事店やパン屋や塾やウェブ系のサービス会社などもあります。1000万円から2000万円位になると、部品の製造業やコンサルティング会社なども結構あるようです。

では、値段がどう決まるのかといえば、大企業のM&Aと基本的な評価の仕方は同じで、稼ぐ力や資産、負債の額、取引先は安定的かどうか、などで決まります。最終的には不動産と同じで売り手と買い手が合意すれば売買成立となります。

では、会社を買うことのメリットは何なのでしょうか?会社を買うことの一番のメリットは、始めたいと思う事業をセットで買えること、買ったその日から事業を始められることに尽きます。

また、しっかりとした目利き力があれば、意外な掘り出し物(売却値段を大きく上回る資産価値がある。経営の仕方次第で大化けする、等)を引き当てることも可能です。また、会社を最終的に買わないでも、「会社を買う」ことを検討する過程で、自分で考えている起業のヒントを発見したり、目利き力が身に着いたり、などのメリットがあるといえるでしょう。

ですので、まずは気軽に「会社を買う」勉強を始め、起業のノウハウを身に着けることをお考えいただければいいのではないかと思います。