中高年からの起業では何を考えるべきなのか ①

人生100年時代を生き抜くために、ここでは起業をひとつのオプションとして進めてきました。その理由はこれまで述べてきたとおりですが、なら、起業しようと思った時に何を考えるべきなのか、整理してみたいと思います。私自身、会社員を辞めて起業して15年が経ちました。別に成功モデルというにはほど遠く、山あり谷ありという感じではありましたが、それでも今までビジネスを継続してきました。まあ、あくまでもクライアントの皆様に恵まれた結果ではありますが。

中高年からの起業が若いうちの起業と大きく違うのは、強みから言えばざっくりと以下の3点かと思います。

  1. 実社会で実績のあるスキルがある
  2. 実社会で実績のある人脈がある
  3. 実社会で活動しているため、稼ぎながら準備ができる

なので、この3つはまずきっちりと認識し、①と②は棚卸をすべきです。

しかしながら、逆に中高年が起業をする際の問題点をあげると、主に以下の3つの可能性があるのではないでしょうか。

  1. なまじ、「たまたま」かもしれない成功体験があり、その呪縛から逃れられない。
  2. 管理職を長くやっていて、部下がいないと何もできない。
  3. 失敗が気になって動けない。最初の一歩を踏み出さず、できない理由ばかりいう癖がついている。

この3つがすべての人に当てはまるわけではありません。でも、この3つがすべてない人はなかなかいません。ずっと成功したことがなく、管理職になって部下を持ったことがなく、失敗することを考えないで無防備に活動を始める人というのは、やっぱり問題だし、新しいことを始めるには向いていないのではないでしょうか。というか、そもそも組織に向いていないということで、もうすでに起業をされているのかもしれません。なので、多くの人はどれかに引っかかっている可能性があるわけです。

人生100年に向けて起業をするには、このような点で普通の起業とは少し異なっていると考える必要がある気がします。私が担当する部分では、このあたりをどのように考えるべきなのか、具体的に考えていきたいと思います。

 

# 起業

# 山本雅樹

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